スポンサード リンク

エンドとは?

売り場の陳列における「エンド」とは、流通業界の業界用語でゴンドラ(陳列棚)の端のことを指します。

ゴンドラの端は「エンドコーナー」「ゴンドラエンド」とも呼ばれ、買い物客に強く印象を与えるため、セール品やお買い得品、新製品など店側が売りたい商品が並べられる傾向があります。


 他にも、エンドには買い物客をゴンドラからゴンドラへと導き、回遊性を高める効果があるため「第3のマグネット」とも呼ばれています。スーパーマーケットでは入り口から入った突き当りのエンドがもっとも売上率が高くなるといわれています。

 ゴンドラエンドに並べられる商品は次のようなものです。

・季節やイベントに関連する商品

ゴンドラエンドに並べられている商品を見て、買い物客が季節を感じ、ムードが盛り上がったり必要なものを思い出したりすることがあります。クリスマスやバレンタインなどのイベント関連商品もゴンドラエンドには欠かせません。

・ゴンゴラに並べられている商品と関連があるもの

エンドに並べられている商品と、ゴンドラ内の商品に関連性がなければ買い物が不便になり、購買意欲が削がれます。エンドに並べられている商品は一般ゴンゴラの中にも並べられている場合がほとんどです。

・よく知られている商品

CMなどでよく目にしている商品は、客にとって親しみやすさを感じさせ自然に足が向きます。

・利益率の高い商品

利益率の高い商品を、注目を集める場所に配置することで店の売り上げが上がります。

磁石売り場(マグネット売り場)とは?

磁石売り場(マグネット売り場)とは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアに設けられた、来客の気を引き付けるための売り場で、客を引き付けるということから磁石(マグネット)売り場と呼ばれています。

マグネット売り場に魅力的な商品を置き、買い物客をひきつけることで販売効率がアップします。マグネット売り場を効果的に配置することで、買い物客の興味をひきつけながら売り場を誘導することが可能になります。

 コンビニエンスストアでは、お弁当や飲み物・雑誌など売れやすい商品をマグネット売り場に配置し、買い物客の目に付きやすく、買い物がしやすくなるような工夫を行っています。

 マグネット売り場を作る工夫の1つとして、売り場をひし形につくるという方法があります。売り場が突き出していると、歩いている人は速度を落とさねばならなくなり、歩幅が増えると同時に商品を目にする時間が増えるというわけです。

他にも、人間工学の分野で人間は建物のコーナーの部分に落ち着きを感じると証明されていることから、売り場のコーナー部分も客を引き付けるマグネット売り場になります。コーナーに商品を配置したあと、手前に平台を置き商品を並べることでさらに買い物客をひきつけることが可能です。

 インターネットを通じての通信販売にもマグネット売り場は存在し、サイト構築者は訪問者をひきつけるページ作りに努める必要があります。

ゴールデンゾーンとは?

ゴールデンゾーンとは?

ゴールデンゾーンとは、売り場に設けられた商品群ごとの配置領域のうち、最も顧客の目に留まりやすく、手に触れやすい領域のことです。一般的には床上から60-160cmの範囲とされていますが、売り場が対象としている顧客の性別や年齢によってゴールデンゾーンは異なります。

 スーパーやコンビニエンスストアなどでは、買い物客が商品を選択し、購入するまでの時間が短いため、一番目に付くゴールデンゾーンにどの商品を配置するかは売り上げに大きく影響します。ゴールデンゾーンに配置したある商品が、配置する前に比べて45%も売り上げが伸びた例もあり、利益率の高い商品をゴールデンゾーンに並べることが収益拡大へとつながります。

商品ごとの配置領域を区画することをゾーニングといい、ゾーニングにはバーチカル(垂直)陳列とホリゾンタル(水平)陳列があります。バーチカル陳列には、どの商品群もゴールデンゾーンに入るため、買い物客の目に入る機会が均等されつというメリットがあり、ホリゾンタル陳列には、ゴールデンゾーンに入る商品群が特定されるため、売りたい商品や売り場の印象を強められるというメリットがあります。

 ゴールデンゾーンよりも上の部分は、量感の補足のため密度の高い陳列が行われたり、ストック品を陳列させたりし、ゴールデンゾーンよりも下のラインはストックスペースとして、回転率の低い商品や補充在庫などが並べられるのが一般的です。