平均在庫高とは
平均在庫高は、在庫高のグラフの面積を期間で割ったものであり、(期首在庫高+期末在庫高)÷2の式で求められます。
より正確な平均在庫高を知りたい場合は、(期首在庫高+中間在庫高+期末在庫高)÷3という式を用いる場合もあります。また、一年を通じての季節変動を重視して算出する場合は、〔0.5×(期首在庫高+期末在庫高)+1月から11月までの月末在庫高〕÷2、または〔0.5×(期首在庫高+期末在庫高)+51週末までの週末在庫高〕÷52という式が用いられます。
その他に、年間計画売上高を商品回転率(年間売上高を平均在庫高で割ったもの)で割って年間平均在庫高を求める方法もあります。
平均在庫高で売上高を割ることで経営の重要要素である商品回転率(ある一定の期間に商品が何回入れ替わったか)が求められます。(商品回転率=売上高÷平均在庫高)
例えば、ある小売店の年間売上高が5000万円で、平均在庫高が500万円であれば、商品は年間10回転していることになり、1年(365日)で10回転なので、36、5の平均在庫を持っていることがわかります。在庫の回転率が多いほど、その商品が売れ筋であることがわかります。
また、売上総利益を平均在庫高で割ると、在庫投資の効率性をはかる指標である「交差主義比率」が求められます。
平均在庫高を安定させ、利益をあげるためには販売促進や値下げを定期的に行ったり、在庫管理を徹底させたりすることが必要です。
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