ロス率とは
ロスとは最初に予定していた仕入売値と実際の売上高の差額のことで、利益を減少させる原因のことであり、ロスの例としては値下げロス・廃棄ロス・不明ロス(棚卸ロス・品減り・帳簿ロス・レジの打ち間違い・万引き)などがあります。
ロス高は仕入れ売値から売上高を引いて算出し、ロス率の計算方法はロス高÷売上高×100となります。
例えば、原価1000円の商品が10個あり、1つ2000円で7個売れ、2つを500円値引きして売り、残りの1つを廃棄したとします。この場合のロス率の出し方は以下の通りです。
ロス高=仕入れ売値(2000円×10個)-(2000円×7個+1500円×2個)=3000円
ロス率=3000円÷17000円×100=17.65(ロス率)
生鮮食品や流行ファッションなど時間が経過すると価値がなくなってしまう要素を持つものに関しては売り切り・売り尽くしが肝心であり、ロス率を減らそうとすると売上も減り、利益も減ってしまうことになります。そのため、スーパーの生鮮食品コーナーでは夕方になると値引きシールが貼られ、季節のファッションは定期的にバーゲンセールが行われます。
小売業によってロス率の把握は良好な経営状態を保つことに欠かせません。
効率よく正確なロス率を把握するためには、帳簿のチェックだけではなく、棚卸しを頻繁に行うことがポイントです。
棚卸回数が多い店はロス率が低い傾向があるといわれ、大型の問屋などは小売店のだいたいのロス率を把握する目的で棚卸しの頻度を聞くこともあるようです。
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